このページでは、「バーシャ!」を
私なりにまじめに分析して
コラムにしたものを掲載しています。
皆さんも「バーシャ!」について
熱く語ってみませんか?
ご意見などありましたら
是非掲示板までお寄せくださいね!

【1】7月16日記載    ===バーシャ!に共感を受ける理由===

「バーシャ!」を見終わった後、皆さんはどんな感想を持たれたでしょう?

私の場合は、ひとこと「すっきりした!」という感想です。
その「すっきり」は、アクションが素晴らしいからとか、単にヒーローが悪者をやっつけるから
とかいったものではなく、何か心の奥底で「求めていたもの」が映像化されているという
一種の「喜び・期待」を伴った「すっきり」
なのです。

そのあたりのことを、もっと簡単に説明いたしますと
「バーシャ!のストーリー」と「現実の日本の社会」を照らし合わせて考えたとき、
私達の「心のモヤモヤ」が、「バーシャ!」ではものの見事に解決されている
という点にあるのでは、と思います。

今の日本・・例えば先日発生した小学校での殺傷事件をはじめ、
近年発生している凶悪犯罪に対し、
「被害者の人権は無視され、加害者の人権だけ保護されている」
といった意見が多々出るようになりました。
しかし、それは「意見」としては出ていますが、相変わらず加害者に対しては
今後の犯罪抑止につながるような、厳しい措置は取られていないのが現状であり、
精神鑑定などの結果、無罪や減刑になる例も後を絶ちません。
また別の観点では、例えば電車に乗っていてマナーの悪い人を見つけたとき、
それを注意したら逆にリンチを受けた、などというとんでもない事件も多発しています。
これについても、「けしからん」という感想は持ったとしても、いざ自分がその立場になると
「何かされるのは嫌だから、見て見ぬフリをしておこう」
という行動を取る方が多いのではないでしょうか?(私も含めて)

つまり、今は日本社会全体が「マニカム」の状態にあると思うのです。
何か「言わなければいけないこと」「取らなければいけない行動」があるにもかかわらず
「モメゴトを起こしたくない」という理由だけで、みんなが我慢している状態です。
たしかにそうすることによって、一種の「安定状態」を作り出すことはできます。
しかし、それは「真の平和」ではないことは目に見えて明らかです。
「偽造の安定」の裏では、「悪」が次々と増殖していき
しまいには取り返しのつかないことになってしまう
でしょう。

「バーシャ!」の映画では、「マニカム」は心やさしく穏やかで
いわば「理想の性格の男性」として描かれています。
かたや「バーシャ!」のほうは、正義こそ貫いているものの
性格的には凶暴で荒々しく、ましてや密輸王という一種犯罪にも関わっている男です。
なのに、私たちは「マニカム」によりも「バーシャ」に魅力を感じます
それは、「真の正義を勝ち取るためには、多少の荒業を使ってでも徹底的にやる」
という彼の姿勢に共感を覚えるからだと思います。

では、現実の社会ではどうでしょう?
映画の世界では、「バーシャ」のほうが圧倒的に支持されるにもかかわらず、
なぜか現実の(特に日本の)社会では、みんな「マニカム」になろうとします
というよりも、「マニカム」のほうにならないと軽蔑されるような所さえあります。

私はそろそろ、みんなが「バーシャ」になって良い頃なのでは、と思います。
人に迷惑をかけたり、人を傷つける人々に対して
奇麗ごとを並べて気を遣う必要は全くないわけですし、
今の「マニカム状態」のまま、みんなが「事なかれ主義」を通していると
今後本当に大変なことになるような気がします。

犯罪に対しても同様です。
なぜか刑罰に対しては重いものについて賛同すると
「あいつは野蛮だ」とか「加害者にも人権はある」とか言われがちです。
確かに今の法律は、「加害者を更正させること」に重きを置いていますから
そういった考えも出てくるでしょう。
しかし、本当に加害者全員に対して、そちらに重きを置くべきなのでしょうか?
これについては、私は「NO」と答えたいです。
こと凶悪犯罪に対しては、むしろ「犯罪を抑止」するほうに重きを置くべきだと思います。
人間はそんなに賢い動物ではありません。
「こういう悪いことをすると、こうなる」といったことは、
しっかりと心に焼き付けれるような、そんな世の中でないといけないと感じます。
例えて言うなら、インドランやアントニーになってから反省を求めるよりも
インドランやアントニーになる人を抑止することのほうが大切なのではないでしょうか?


こういったことは、一種タブーとされていることもあり
中には気分を害された方もいらっしゃるかもしれません。
でも、「バーシャ!」を見ていて真剣にそう感じたのでちょっと書いてみました。
穏やかに・綺麗事を言うだけが「正義」ではないと思うのです。

もしいつか自分の家族などが傷つけられたりしたとき、
皆さんはすぐに「バーシャ」になれますか?
私はなれません。そんな力はないですから。
だからそうなる前に少しでもいいから変わって欲しいなぁ〜、そんな気がしました。


★ このページのキメゼリフ ★
火山に水を注ぎすぎたり
怒りを忘れてしまっては
赤子のような笑顔にはなれない







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